「祈りと喜びで育つ畑」の日々のキロク

沖縄中部の中城村にて、「祈りと喜びがあれば、人も植物も一緒に豊かになる。」という信念のもと、無農薬・無肥料・水やりせず、人の感情や想いが植物たちがどう影響しているのか実験している畑。その日々の観察のキロク。

5-27 ポットに種蒔き 「いい土」について考える

5月27日 雨だと思っていたら曇り。

 

 

・草が土を育てている。

今日はポットで苗の移植や種蒔き。

 

まずは、土の確保。

 

畑の土をベースにして、

苗の栽培に使っていた土を足して、

再利用している。

 

一度苗の栽培に使った土は、

栄養がないとか、雑菌がいると言われていて、

あまり好まれない。

 

再生用の土が売ってるくらいだ。

 

でもあまり気にしない。

 

というかむしろ苗に使っていた方が、

土が育っているじゃないか!

 

という発見があった。

 

こちらの雑草まみれのセルトレイ。

ピーマンを植えていたがうまく育たなかった。

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土を取り出してみると、根がびっしり張っている。

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これをほぐすと。。。

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めっちゃいい土になっている。

適度に柔らかく、でも硬さもある。

 

土の中に団粒構造が生まれ、ホロホロしていた。

 

雑草を取り除き、

土だけを回収していく。

 

そしてポット苗をどんどん準備してゆく。

 

・水やりしないでも生きていたナスさんの苗

もう枯れてしまったと思っていた、

セルトレイのナスの苗さんが生きていた。

 

4月後半から一切水やりしてなかったのに!

 

これってすごいことだ。

 

地植えされたものだけでなく、

あんなにちっさなセルトレイでも水やりしなくてもいいことが現れるとは!

(セルトレイは上の写真で登場していた緑の容器。)

 

とても貴重だから、

大きなポットに移し替えた。

 

この子達は水やりしないで様子を見ていこうと思う。

 

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徒長していたヘチマさん

東村でゆりさんに分けてもらったヘチマの苗。

徒長して茎がビヨーンと伸びていたので、

移植して、根元から約半分の茎を土に埋めてみた。

 

それから1週間したものを観察してみたら、

土に埋まった茎の部分からも根っこが生えていた!!

 

植物さんの再生能力はすごい!

 

 

・いい土ってなんだろう??

畑の土はよく「いい土」だと言われる。

 

いい土の定義とはなんだろうか?

 

柔らかい土か?

水はけと水持ちのバランスが良い土か?

栄養分がしっかりある土か?

 

栄養があるという点においては、

堆肥はもう5年以上入っていないので、

肥料としての栄養分はほとんどないだろう。

 

柔らかい土。

確かにうちの土は柔らかい。

耕すとほろほろになる。

 

ところがどっこい!

粘土質なので水持ちがとても良い。

 

今日の苗作りの時、

ポットに土を入れ、先に水をかけてから、

土に穴を開けてタネを入れようとしたら、

 

水がかかった瞬間に、粘り気を帯び、

土に穴を開けようとしたら、

指に土がくっついて大変だった。

 

市販の培養土だったらありえない。

水持ちと水はけのバランスが整った土を選んでいるので、

土が指にへばりついたりはしない。

 

そう考えるとうちの土が一概に、

理想の土の特質を持っているとは言えない。

 

 

土をトラクターで耕して、

更地にした後に大雨が降ると、

 

あれだけホロホロだった土が、

水でくっついて、すごく硬い土になる。

 

水もなかなか抜けないから、

掘ろうとすると、

粘っこく土がスコップにくっついて一苦労だ。

 

柔ければいいってもんじゃない。

 

 

でもそんな土たちも、

草が生えてくると状況が変わってくる。

 

草が適度に水分を吸い、

土のバランスを調整している。

 

だから雨がザーザー振りの後でも、

土はカチコチにならない。

 

適度な水分を保ち、

柔らかさを保持している。

だから草取りもしやすい。

 

草があってこそ、

土は育っている。いい土になっているのだ。

 

 

だとしたら、

ラクターを入れることの必要性も再検討だ。

 

ただ、トラクターを入れた後、

土はゼロに還る。そんな感覚がある。

 

後、野菜たちがスタートダッシュを切れるので、

その後の栽培がとても楽だ。

 

でもこれも野菜によって向き不向きがあるかもしれない。

 

大豆や豆類は何もない更地の方が育ちやすい印象がある。

でも、そうでない種類の野菜もあるのかもしれない。

 

ラクターを入れる入れないは、

まだまだ実験が必要。

 

 

ユンボを入れることの意図は、

硬盤層の破壊にある。

 

硬盤層が破壊されることで、

その地下からのエネルギーを取り込むことができる。

 

また、

肥料や農薬が浄化されやすくなるとも言われている。

 

硬盤層の形成理由には諸説ある。

 

今検索して見て一番しっくりくるのは、

これ!

 

www.belhyud.com

 

微生物が働かなくなるが故に、

腐植物と粘土質がくっつかなくなり、

団粒構造ができず、硬い岩盤が出来上がる。

 

つまり、

全ての働きにおいて重要なのは、

微生物だ!

 

微生物をどう生かすか?

愛と喜びこそがやはり大切なのだと、

今日はまた核心が深まった日でございました。

 

まるっ!!